【演劇】『ヴォイツェク』4/6〜4/8 @伊丹 AI-HALL(アイホール)
不条理な世の中と人間模様、音楽で参加します。
本当に救いようのない物語だと思いながら、原作の戯曲を読んでいました。男はどこまでも傲慢で滑稽で、女はそれに振り回されて… 時代錯誤といわれてもしかたないようなもの。でも現代だからこそ、知らぬ間にこの構図の中に閉じ込められているかもしれないし、誰もがヴォイツェクになりえてしまうんじゃないか…とも思います。
どこまでも堕ちていくようなお話の中で唯一、マリーがほんの一瞬だけ見せる「女性ならではの強さや優しさ」こそが最後の救いであり、砦なんじゃないかと思っています。ここが見えなかったら、本当に破滅しかないヒューマンドラマという印象しか残らないかもしれない。だからしっかり、彼女を描いてみようと思います。
■出演
ヴォイツェク 中島和毅
マリー 齋明寺麻里愛
ドクトル 海徳桃代
一明一人 石井一真 藤村颯大
新井桃代 姫奈楓 坂田涼
花野紗南 よねつさや ほか
水口彩優凪
■音楽
新井洋平
■演奏
ウミネコ楽団
五月エコ(クロマチック・アコーディオン)
新井洋平(コントラバス)
■演出
せんす
■原作
ゲオルグ=ビューヒナー